【スケート部スピード部門】渡邉、2種目で結果残せずW杯遠のく… 松山は1500で自身最高の5位入賞

第29回全日本ショートトラックスピードスケート距離別選手権大会

10月7日 長野・帝産アイススケートトレーニングセンター

 シーズンの開幕戦である全日本距離別選手権が7日行われ、渡邉瑠(済3)は男子1500㍍で準決勝敗退、男子500㍍で準々決勝敗退に終わった。松山雛子(社2)は女子500㍍で予選失格となるも、女子1500㍍でA決勝に進出し、5位と健闘した。明日は1000㍍が行われ、男女各6人のW杯派遣メンバーが決まる。

500㍍予選、スタートダッシュする渡邉(左から2番目)【撮影・浅野光青】

渡邉は男子1500㍍で予選を1位通過し、準決勝も残り4周まで先頭を走ったが、突如ペースダウンした。直線で後続に追い抜かれ、6位でフィニッシュし、決勝へ進むことができなかった。500㍍も予選を1位で通過するが、準々決勝で敗退した。「1500㍍は展開も良くて、体もキレていたけど、体力が残ってなかった」と敗因を分析した。

平昌五輪出場を目指すため、2017年度シーズンに1年間休学して韓国で武者修行。五輪出場は叶わなかったが、昨季最後のジャパントロフィーでは総合優勝するなど飛躍の年となった。今年4月に復学し、今大会のエントリーではランク5位につけていた。W杯選考を兼ねた今大会での活躍が期待されていたが、初日の2種目で結果を残すことはできなかった。選考レースで厳しい状況に追い込まれ、明日の1000㍍では表彰台に立つ程度の結果を残す必要がある。それでも、「切り替えるしかない。明日頑張ります」と前を向いた。

1500㍍で自身最高の5位入賞を果たした松山【撮影・𠮷岡麻綾】

女子1500㍍予選を3位で通過した松山は準決勝、中盤まで後ろに待機し、同走が転んだ隙に上位に食い込み、2着で決勝へ進出した。決勝では、菊池悠希(2015年度卒=ANA)、神長汐音(全日空商事)、斎藤仁美(オーエンス)らの平昌五輪メンバーに囲まれる中、5位でゴールした。昨年の距離別1500㍍ではB決勝4位で、自身最高成績を更新した。全日本レベルの大会では自身初のA決勝進出に、「自分が思うような展開でレースができて、体も動いていたので良かった。予選から冷静に滑ってA決勝につながって良かった」とうなずいた。

女子500㍍では予選で失格に終わったが、残す1000㍍へ向け「明日は1500㍍のように冷静に滑り、着実にラウンドを上がっていけるように頑張りたい」と意気込んだ。(10月7日・浅野光青)

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