【サッカー部】<原大知の関東楽戦記⑧> 今シーズン初のベンチスタート/関東2部第15節
◆JR東日本カップ2018 第92回 関東大学サッカーリーグ戦 【2部】◆
9月30日 対東海大 立正大熊谷キャンパスサッカー場
スタメン5人を変更
いつもの左サイドではなく、ベンチでキックオフの笛を聞いた。原大(営2)は今シーズン初のベンチスタート。チームは原大を含むスタメン5人を入れ替える荒療治で関東学大と引き分けた。
試合は65分にカウンターから自陣右サイドをドリブルでえぐられ、先制を許した。同点に追いついたのは84分。奥谷(コ3)のCKを井浦(法4)が合わせるもバーに直撃。そのこぼれ球を戸澤(コ4)が詰めた。原大は71分から吉澤(コ4)に代わり途中出場した。76分にはバイタルエリアで戸澤からの縦パスを受けると、素早いターンからシュート。ゴールとはいかなかったが、脅威は与えた。「ボールスピードが遅かったので、入ればラッキーだった」と納得はいっていないが、交代選手として攻撃に変化を加えた。
「結果を残すしかない」
試合後は開口一番「試合には出たい」と正直な気持ちが漏れた。後期は低調な成績とは裏腹に自身は好調を感じていた。ベンチスタートに何も思わないわけがない。「(後期の)3試合は青学大戦以外、自分の中で手ごたえがある試合をずっと出来ていた。本当に悔しい」。
ここまで14試合全試合にスタメン出場し2ゴール。(第14節終了時)内容で魅せても結果で見せられない。あとは得点だけという、歯がゆいパフォーマンスが続いていた。チームは目標である勝ち点25を達成し、次の目標を勝ち点43に設定。“残留”から“昇格”に上方修正された。今節からはSBに攻撃参加を促す新戦術にも着手。前半は攻め込まれるシーンが多かったが、後半は多彩な攻撃を見せ、まずまずの手ごたえを得た。
競争の日々が始まる。新戦術に、ドリブルでアクセントをつけ、効果的なパスでチャンスを演出できる原大のスタイルはマッチしている。後は結果を残すだけだ。「出た試合で良いプレーができたら次の試合につながると思うので、一つ一つの試合、紅白戦も含めて頑張っていきたい」。悲壮な覚悟でまずはスタメン奪還を目指す。
(10月7日 大場暁登)