【野球部】「Go all out! Be aggressive.」 秋季リーグ戦2018―法大戦展望―

「Go all out! Be aggressive.」
秋季リーグ戦2018
―法大戦展望―

予想以上に混沌とした戦局だ。立大は2カードを終え、勝ち点は1。16年春以来勝ち点を取り続けてきた早大に負け越し、勝ち点を落とした。「もう一回スローガンに立ち返ってやろう」。主将・松﨑(文4=横浜)は早大戦後、チームにそう話した。残り3カード。優勝戦線に残るため、法大戦での勝ち点奪取は必須だ。

法大 警戒すべきは150㌔右腕三浦&プロ注目打者の向山・中山

左から向山、中山、菅野

昨季から法大の野球は大きく変わった。貪欲に勝利を狙う力がある。法大は3カードを終え勝ち点2を獲得しているが、3カードすべて3戦目までもつれこむしぶとさ。この粘り強いチームを振り切るのは容易くないだろう。そこでどうにか攻略したいのは、1回戦の先発投手。こちらの予想を裏切りマウンドに立ったのは、150㌔右腕・三浦銀二(1年=福岡大大濠)だ。昨季2勝をあげた剛腕ルーキーが、今季は開幕投手として見事完投勝利を収めた。第2、3カードも1回戦・3回戦で先発を務め、もはやエース級の活躍っぷり。威力のある球に打ち負けないよう、じっくりと好機を見極めたい。
野手陣で注意すべきは3番・4番の4年生2人。向山基生(4年=法政二)と中山翔太(4年=履正社)だ。打率3割を安定してマークしている向山と、すでに3本塁打を放った主砲・中山は、先日プロ志望届を提出。この2人を抑えないことには、立大の勝利は見えてこない。さらに昨季、打率.450を記録し首位打者となった中村浩人(4年=多良木)など、打線には好打者がずらり。一瞬たりとも気を抜くことはできない。

立大 注目は大型ルーキー・川端健&4年生3人の上位打線

立大投手陣にも大型ルーキーがいる。今季2カードで2回戦の先発を務めた川端健(コ1=秀岳館)だ。現時点での防御率はなんと0.56。春季から確実な成長を遂げた左腕が、法大打線相手にどのような投球を見せるか、注目したい。

今季から第2試合の先発を務める川端

一方打撃陣には奮起が求められる。早大戦では、1回戦1-5、2回戦1-0、3回戦は0-3と得点力を欠いた。チームメイトが「調子がいい」と口をそろえるリードオフマン・種田(営4=大垣日大)、高い出塁率を誇る松﨑、リーグ通算77安打の飯迫(社4=神戸国際大附)。この4年生3人の上位打線が上手く機能すれば、勝利への糸口は見えてくる。
残り3カードは苦難なしでは終われないだろう。だからこそ、後半戦一発目の法大戦でなんとか再起を図りたい。「チームとしての本気度を蓄積して、法大戦に向かいます」。早大戦後溝口監督(90年度卒=湘南)が誓ったこの言葉を信じて、「強い立教」の復活を待つ。(10月5日・文/内村彩香)

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