【ソフトテニス部女子】『岡山インカレこぼれ話』/泉田歩聖、幼馴染と最後のインカレでまさかの対戦!現同期・中田との速攻で軍配、泉田に上がる

インカレ団体戦。初戦の仙台大に幸先よく勝利すると、立大は中京大と対戦。1ペア目で、W前衛、泉田(コ4)・中田(文4)ペアは、来田・今野ペアと対戦した。

大会前から、意識しまくりだった。インカレ直前のインタビュー。泉田にインカレについて聞くと、一校の名前が口にされた。「もし中京と当たれたら…」。意識する相手は、中京大・今野(4年)。泉田にとって、小学校でソフトテニスを始めた北海道出身の旧友で、プライベートでも仲の良い幼馴染だった。

団体戦2回戦。泉田は旧友、今野との対戦に勝利し握手を交わす

立大の泉田が、らしさを発揮した。今大会から組む中田とのW前衛の2試合目。徐々に攻め方を理解してきたような、そんな戦いぶりを披露した。いずれかのサーブが相手コートに入ると、そのまま2人はコートに平行一直線。相手とのラリーを拒み、ひたすら強烈なボレーで返す。時には何テンポか置いた後に、2人揃って一気に前へ。相手のミスを誘い、得点を重ねた。結局、奪われたセットは1セットのみの快勝。試合後の挨拶では、お互いに思わず笑みを見せた。

勝負が終われば、やはり幼馴染だった。お互いにとって、今大会は最後の大会。個人戦では、暇さえあればお互いに試合観戦。勝ち進みを確認しては、笑顔を見せた。この日は互いの両親も揃って観戦に。その光景はまさに、昔に戻ったような感覚を覚えた。

いつも6人組の仲良しだった。泉田、今野らは、北海道当麻町でテニスを始めて出会ったかけがえのない親友。どんな時も、練習があってもなくても一緒にいたという。テニスを通じて出会った友との、テニス人災ラストでの対戦。勝ち負けこそついたが、今後も2人の関係はより強固なものとなって育まれ続ける。(10月5日/取材・文=川村健裕)

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