【ホッケー部男子】中田世代、初の逆転勝利!!森川の初ゴールに、平澤、福田が続く。Aプール2位でいざ順位決定予選へ
平成30年度 関東学生ホッケー秋季リーグ戦 2部 第3戦
9月23日 対成城大 早大東伏見キャンパス 11:45~
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秋リーグ3戦目。 Aプール1位通過を目指す立大は、今試合で勝利した場合でも同プール1位の一橋大と勝ち点が並ぶ亀甲状態にあった。その場合、得失点差が大きいチームが上位となるため、立大は今試合の勝利かつ、大量得点が必要不可欠であった。対するは、春季に4−0で快勝を収めた成城大。1部昇格に向けて、命運を分ける試合が幕を開けた。
大量得点を目指す立大にいきなり暗雲が立ち込める。第1Qの6分、成城大がPC(=ペナルティコーナー)を獲得。相手にうまく押し込まれ、先制を許してしまう。「すごく焦った」(森川=済3)。先制を許したのは今季3戦目にして初のことだった。なんとか前にボールを運ぼうとするも、パスミスを犯したり、パスをカットされてしまう。その後立大は2度PCを獲得するも点には結び付かず、第1Qを終えた。
第1Q終了後、主将・中田(文4)の「声出てねぇぞ!」とゲキが飛ぶ。追いつきたい立大は、第2Qに攻め上がった。前にボールを運び、迎えた9分に今試合4度目のPCを獲得。このチャンスに大男が応えた。坂東(コ2)からのボールを、ディフェンダーながらフリッカーの森川(済3)がゴールに叩き込む。1-1で、やっと敵陣と肩を並べた。春からPCのチャンスシーンを物にできずにいた。それだけに、主将・中田も「やっと決めてくれたかという気持ちですね。正直嬉しいという感じです」と歓喜。一方で、リーグ戦初ゴールとなった森川は、「もっと嬉しいかと思ったけど、成城に負けてるからそれどころじゃない」と冷静さを忘れていなかった。同時に、「こうせいさん(=中田)が(PCに)出し続けてくれたから」と感謝も忘れない。以前まではスピードを意識していたフリックであったが、現在はボールのコースを意識している。そうした日々の改良が今試合の1点につながった。「森川が試合の流れを変えてくれた」(福田=法3)。春の「4-0での勝利」が、再び呼び起こされた。そこから、立大は大逆進を遂げることになる。
ベンチ外の選手による応援歌、「行け立教健児」がフィールドに響き渡る中、勢いは止まらない――。同点に追いついた1分後、再び攻め上がった立大。前線の平居(観2)からのパスを平澤(コ2)が上手く捌いてゴールネットが揺れた。この一打で勝ち越しに成功し2-1に。続く第3Qは、両チームともに無得点で終えた。
「2ー1は怖かった。かなり怖くて、向こうにオンゴール一本決められたら、追いつかれてしまう」(森川)。運命の第4Qが始まった。しかし、緊張とは裏腹に、試合は再び熱気を帯びた。序盤に添田(コ3)の左サイドから体制を崩しながら中心にパス。そのボールを福田(法3)が折よく決めて、ダメ押しの1点を追加し3-1に。終盤、成城大が激しく立大サイドに攻め寄る場面があったが、主将・中田が「うちは守備のチーム」と語るように、立大の堅い守りを打ち崩すことはできなかった。
中田世代、初の逆転勝ちとなったが、「納得はいかない」と選手たちの満足度は低い。目標としていた大量得点とはならず。サークル内に積極的に球を運び、PCを獲得から得点に結びつける場面は実に少なかった。ただ守りの面では相手を圧倒し、第1Q以降シュートをほとんど打たせはしなかった。本試合の結果により、立大のAプール2位通過が確定。約1ヶ月後に順位決定予選としてBプール1位のチームと対戦する。4年生としては最後のリーグ戦。悲願の1部昇格を果たすためには、次戦の順位決定戦での勝利は不可欠だ。最後の最後までしのぎを削って戦い続ける。行け!“立教健児”!(10月5日・渡邊大樹)
◆コメント◆
#4 中田(文4)
ー今日の試合を振りかえって
目標が8-0だったので、それに届かなくてすごく悔しいですね。
ー満足度は
一応Aプールの上位タスキには行けたので、10点くらいですね。
ーどこが不満点だったか
大きく言うと、チーム力という部分で、細かく分けると、決定力です。チャンスは多く作れたんですけど、決めきれなかったし、あとチャンス作る前のところで、もっとチャンス作れたのに、チャンスを作りきれなかったところですね。そのさらに前のところですと、みんなの声が一橋の時に比べると少なかったんじゃないかと思います。
ー今日のよかったところ
先制されたんですけど、そこでしっかり逆転できたことが収穫だと思います。まだ、自分らの代が始まってから逆転勝ちがなかったので、それがまた一つ収穫だと思います。
ー先制されたが、気の持ちようは
もちろん皆焦ってたりしたんですけど、自分たちは自力はしっかりあると思っていたので、そこで焦ってもしょうがないですし、まだ全然始まったばっかりだったので、焦らないでしっかりもう一度攻撃を組み立ててというところを意識しまました。
ー森川の初ゴールについて
あれだけチャンスをあげてね、ショートも毎回フリックを打ってるので、まぁやっと決めてくれたかという気持ちですね。正直そこは嬉しいかなという感じです。
ーチームでもっとも輝いていた選手は
平澤ですかね。やっぱり攻撃を牽引してくれたかなという点で。すごいドリブルもできますし、今日も点に絡む動きもしてくれましたし、コンスタントに結果を残せる子なので、まだ2年生なので、これからしっかり経験積んで伸びていってほしいなと思います。今日は特に結果が出せてよかったかなと思います。
ー今のチームのタイプは
今は守りのチームですね。今日失点しちゃったんですけど、3試合でまだ2失点しかしてないですし。やっぱり0点で守れば負けることはないので、まずは守備からですね。
ー次に向けて
次は入れ替え戦が懸かった自分たちのチームの中で一番大切な試合だと思うので、しっかりと勝ちきれるように、チーム力上げて頑張っていきたいと思います。
リーグ戦初ゴールとなった#16森川(済3)
ー今日を振り返って
目標は7-0だったんで、かなり苦戦したかなっていうのは率直な印象です。
ー1点目取られた時、動揺したのか
想定外でしかなかった。ディフェンスの目標としては、シュート打たれない。無失点で攻撃陣が何点とってるかなっていうゲームにするつもりがミスからSCとられ、フリックも股抜けてるから本当は取ってほしいんだけど。っていうミスが続いたから嘘だろって感じ。
ーみんな焦っていたのか
めっちゃ焦ったと思います。多分。でも、春に4ー0で勝っているから、ふつうにやれば追いつくだろうって俺は思ってました。
ーそんな空気を一転させたのは森川さんですか?
ありがとうございます。ね、春からずっと入ってなかったからね。フリック。でもまあ、こうせいさん(=中田)が出し続けてくれたので。
ー直前の練習ではフリックどうだったのか
なんか、春から打ち方とか変えて、助走とか短くしたり、乗せること意識して、前はスピード意識してたんだけど、コースを意識したりとかして変えてたから。とりあえず、イメージはよくて、あとはちゃんとコースに乗れるかっていうところがいいコース打てたかなと。
ー今日はすべての条件がよかったと
フリックでは、ね。成城ではあっちでやるって決めてたから。
ー実際点を決めた時の気持ちは
なんかね、もっと嬉しいかと思ったけど、成城に負けてるからそれどころじゃない(笑)
ー意外と冷静ですね
これがキッカケになればいいなって。もちろん嬉しかった。嬉しかったけど、やっぱり勝ちたいって。PCはね、点が取れないとフォワードがなかなか苦しくなっちゃうから。フィールドゴールとは違うから。PCで点が取れるチームが強いと思うから。ていう意味では、よかったかなと。
ーその後、また点が決まったけど、福田が決めてどうだった
2ー1は怖かった。かなり怖くて、向こうにオンゴール一本パーンって打たれちゃったら、追いつかれちゃう。追いつかれたら勝ち点1になっちゃうって。あいつがとってくれたのは気が楽だった。
ー中田さんは、今回の結果に対して最後の集合で何と
まあ、なんか目標にはだいぶ届かなかったよねって。ただまあ上位タスキに上がるっていう最低目標は達成したから、次はおそらく学習なんだけど、そこをしっかり勝とうって。あと1ヶ月くらいあるから。ちゃんと準備して勝とうって。
ー悔しいのか
いやでも、納得はいかない。勝ったからそんなに悔しいってわけでもないけど。納得いかない感じはあるよね。
ー次戦に向けて意気込み
どこが上がってきても、だいたい競るから一点を争うような試合になるだろうって感じだから、ディフェンダーとしては、ミスがないように、マークミスとか細かいミスがないように、目標は無失点でやって。フリッカーとしては、ってか、SCに入るメンツとしては、やっぱあんなチャンスな場面ないじゃん?だから、しっかり点を取れるようにいろんなバリエーション練習したり、フリックの練習したりやっていかないといけないかなと思います。
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