• 最新号

【サッカー部】華々しい一歩を踏み出す 前向きな姿勢で勝機に導く J3栃木入団内定 庄司 「憧れのピッチで活躍したい」

調印式で笑顔を見せる庄司

立大5人目のJリーガーが誕生!庄司朗が念願のプロ内定を果たした。持ち味は粘り強い走りと得点力。今年は副将として部をけん引し幾度も勝利に導いた。情熱溢れる男が、来季栃木SCの一員に加わる。

惜敗を経て

念願のプロ内定を果たした庄司。成長の契機は1年次の入れ替え戦だった。「あの日の悔しさは忘れない」。 過去の苦い経験を振り返った。都リーグ降格の危機を背負い、挑んだ城西大戦。終盤まで拮抗(きっこう)する展開を見せるも、後半85分相手のFKから先制点を許す。1点を追う場面で庄司は投入された。わずかな残り時間の中で粘り強く得点の機会をうかがう。延長2分、GK からロングパスが通ると立大は一気に相手陣地へボールを運んだ。中央から庄司が走り込み、左からのクロスに反応。こぼれ球を味方が押し込み、同点に追いついた。喜びも束の間、スローインからの素早いパスで守備を割られ失点。そのまま試合は終了し、歓喜で溢れる相手サイドを見つめた。降格後は自らの課題点を洗い出す。特に身体づくりの必要性を感じ、当たり負けしないフィジカルと体力強化に励んだ。トレ―ニングで培った持久力を武器に試合では誰よりも足を動かし、果敢にゴールを狙う。得点源としての役割を追い続けた。苦節を経て、庄司はチームにとって欠かせない存在へと成長。翌年の関東リーグ復帰に貢献した。

懸けた想い

ひたむきに努力を続けてきた大学生活。苦しい時も自らを奮い立たせたのは、プロサッカー選手になる夢だった。高校は名門・桐光学園に進学。インターハイでは、高身長を活かした競り合いの強さで、創部史上初の優勝に貢献する。高いレベルの環境下で目の当たりにした夢を叶える仲間の姿。次第に自らもプロの道を目指すようになった。立大に入学すると、早くから試合の出場機会を与えられる。期待に応えるため、集合の2時間前から欠かさず自主練習を行った。調子の良し悪しに一喜一憂せず、必ず決めた本数のシュートを打ち続ける。日常生活では睡眠や食事に気を遣い、休息時間の過ごし方も徹底。夢を叶えるため4年間の全てを競技に捧げてきた。最後の夏には栃木SCの公式練習に参加。試合の高揚感を肌で感じ、圧倒的な歓声に心奪われる。自らプロのピッチに立ったことで、夢への想いをさらに強めた。長年の努力が報われたのは9月。栃木から正式に内定の通知が届く。チームのために貪欲に闘う姿勢を買われた。「自分らしく戦いたい」。決意に満ちた眼差しで、庄司は新たなフィールドへと走り出す。(渡邉公実子)

シュートを打つ様子

 

「立教スポーツ」第255号では、他にも【モーターボート・水上スキー部・フェンシング部・航空部・ソフトテニス部女子・テニス部男子・ローラーホッケー部・女子バドミントン部・ヨット部・少林寺拳法部・空手部・スケート部スピード部門・弓道部女子】の戦績を紹介しています。記事本文は、ぜひ紙面をお手に取ってご覧ください!

配布日程:2024年12月6日~12月11日@立大池袋キャンパス、新座キャンパス


バックナンバーはこちら

定期購読をご希望の方はこちら

ご意見、ご感想、お問い合わせはこちら

広告掲載についてはこちら